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ウエストケンジ GMKゴジラ リアルディフォルメ

原型:森 茂雄 全高33センチ ソフビキット
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リアルディフォルメと銘打っていますが、かなりスーツに忠実な造型のキットです。
私自身、発売当初は原型写真等を見て過小評価してしまったのですが
現物を入手してGMKゴジラの禍禍しさ、ボリューム感をうまくトレースした造型だと改めて実感しました。

とはいえ個人的に気になる点も2、3あります。

まず修正できそうな箇所としては足が長すぎる点とサイドから見たときに首が太過ぎる点。
修正が難しそうな箇所としては上半身に比べて下半身のデティールの甘さが気になりました。
とりあえず首と足は切り詰めで処理。首は喉元の左右2箇所を、足は足首を7ミリぐらい切り詰めています。
眼球も表面ががさついているのでくり貫いてビーズ球をはめ込みました。
裏側からはめ込んでエポキシボンドとエポパテで固定しています。
たいした改造じゃ無いですが、かなりアップ用スーツのイメージに近づいたと思います。
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塗装は右脳怪獣氏のHPに掲載された「白立ち上げ塗装」が
このゴジラにはピッタリだと思ったので真似してみました。

まずは全身にVカラーのアイボリー(つや消し)を筆塗り&エアブラシ。
次に適当に混色したダークブラウンを多めに塗料が残った筆で色が凸部に乗るように擦りつけていきます。
これを全身に施した後、凹部に残ったアイボリーを塗りつぶさないようにダークブラウン、ダークグレー、
モンスターブルーを薄く吹き付け。更にMRカラーのクリアオレンジ、
クリアレッド、クリアブルー、クリアグリーン、スモークを吹き重ねて深みを出しています。

爪はライトグレーを筆塗りしてダークブラウン、ブラック等で強めに汚しをかけました。
背びれもライトグレーをベース色にダークグレーを多めに吹き付けてトーンを落としています。
口内はアイボリーをベースにMRカラーのクリアブルー+クリアレッドで
混色したクリアパープルを流し込み塗装。
目玉はビーズ球の地色を活かしつつスモークで血管を書き込み、
白を少量混ぜたエナメルクリアをコートしました。

アイボリー立ち上げは初めてやったんですが完成形がイメージ出来ず苦労しました。
もう少しアイボリー部を残してやった方が模型的には良かったと思います。
結果的に右脳怪獣さんの作例とは違った仕上がりとなってしまいましたがこれも私の芸風ということで。
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(2003年10月 製作)
# by pasin_web | 2012-08-05 23:18 | GMKゴジラ

ゴジラ 国会議事堂出現(単体)

酒井ゆうじ造型工房 20センチサイズキャストキット
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<キット>
酒井ゆうじ氏が1999年に国会議事堂付きのジオラマキットとして発表した20cmサイズの初代ゴジラ。
私が入手したのはゴジラ単体で発売したバージョンのものです。
「怪獣大進撃8」で怪獣ガレージキット製作法のページにフューチャーされていたのが印象に残っています。

このサイズの初ゴジキットはかなりの数が世に出ていますが、個人的にはこれがベストだと思ってます。
国会議事堂襲撃シーンの有名なスチールを基に立体化してますからその角度(右斜め前)からの似具合は
勿論素晴らしいのですが、別の角度から見ても破綻することなくまとめあげられています。
酒井さんの初ゴジは何作かありますが、私はこれと48cmがフェバリットですね。
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<製作・塗装>
今回はサクッと作りたかったので普通に組んだだけです。
酒井工房のキットは離型剤も落としやすいし、パーツの合いも良いのでソフビより組み易いですね。

塗装はスチールを意識してモノトーンで塗装。ただ白と黒の塗料を使ったのでは深みが出ないので今回はちょっと変わった手順で塗装してます。

まずVカラーのつや消し黒+ライトブルー+クリアオレンジで茶色寄りの明るめのグレーを作って
エアブラシで吹きつけ。これを下地色としてエナメル塗料のウォッシングでトーンを落としていってます。
使ったのはタミヤエナメルのフラットブラックをベースにクリアオレンジ、ブラックグリーン、ジャーマングレー
ハルレッド等を混ぜて数回ウォッシング→拭き取り→フラットクリアー吹きつけを繰り返しました。
途中、隠し味でメタリック系も薄く吹き付けたりしています。

今回は白黒ゴジラを目指していたので口内や背びれは明度を変えたグレー系で仕上げています。
また映画を見ると初ゴジは多少、ぬめっとした感じがあるようなので、完全ツヤ消しとはせずに
所々半ツヤが残る感じにしました。
モノトーン塗装は基本色の設定とメリハリを付けるのが難しいのですが、イメージに近い仕上がりになりました。

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(2005年2月 製作)
# by pasin_web | 2012-08-04 01:31 | 初代ゴジラ

酒井オリジナルイメージゴジラ 1

酒井ゆうじ造型工房 レジンキャストキット
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95年に発表された限定生産キット。“夜の街に似合うゴジラ”をコンセプトに造型された酒井氏自身の理想のゴジラ像となっています。
平成ゴジラをベースに、キンゴジ、初ゴジ、モスゴジの要素を取り入れた重厚感タップリのハイブリッドな造型は圧巻。
酒井氏としては珍しくスカルピーを使って造型したそうですが、そのせいか皮膚デティールが物凄い!鬼気迫る荒々しさがあるんですが画像でわかるかな?

95年に発売後、生産数も少なかったため長らく入手困難になっていましたが、00年に再販されています。
私は00年当時はガレキ初心者、まだレジンキットには手を出してなかったので「欲しい、欲しい」と思いながらも買い逃してしまいました。
その後、レジンに手を出すようになってから猛烈に欲しくなりましたが、既にプレミア価格で入手困難に(泣)。
半ばあきらめかけていたのですが、この度ネット上で知り合った方のご厚意により安価で入手することが出来ました。多謝!!

私はスーツだとモスゴジ、キンゴジ、初ゴジがお気に入りですが、造型物全般を含むと、このキットにミレゴジ雛型、オリジナルイメージ2を加えた所謂“酒井オリジナル3部作”が理想のゴジラ像だったりします。
それぐらい“酒井3部作”はどれも甲乙付け難いぐらいカッコ良いですね。いつの日か“造型監修・酒井ゆうじ”の動くゴジラをスクリーン上で見たいと思っているのは私だけでしょうか?
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今回、組み立て途中品を入手したので手足、尻尾は既に組んだ状態でした。後は背びれを付けて継ぎ目消しするだけだったのでほとんど何もしてません。
酒井工房のキットには多いのですが、尻尾の接地する部分のデティールがカットされ、平面になっていました(バンプレ初ゴジのような感じ)。
私はそこにエポパテを盛ってやり、尻尾の下の部分をかさ上げし、デティールを追加しています。これによってやや前傾姿勢をきつくしてやりました。継ぎ目消しはエポパテとアルテコ瞬着パテを併用しています。

今回一番苦労したのが離型剤落し。今までクレンザー+中性洗剤を使って歯ブラシでゴシゴシ、という方法を採ってましたが今回は古いキットのせいなのか離型剤が落としきれず、ソフト99プラサフを吹いた後、塗装しようとしたところ一部にサフ剥がれが・・・
念のため、全身をガムテープの貼り剥がしでチェックしたところ、剥がれる剥がれる・・・見るも無残な姿になってしまいました(泣。
しょうがないのでウエーブのM-WASHを歯ブラシに付けて擦り洗い。更にサフを落としきれない箇所には溶剤が強力なVカラーシンナーをエアブラシ(高圧)で吹いて溶かし洗い。
再度、全身をM-WASHで洗って完全に離型剤を落とす、という大変な作業となってしまいました。
皆さんも離型剤落しには気をつけましょう。特にゴジラは皮膚のデティールが深く入り組んでいるので要注意ですよ!
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サフはソフト99でケチがついたので2回目はクレオスのMRレジンプライマーを吹いてます。塗膜は薄めにしないとタレが生じますが、食いつきはこちらの方が良好です。
塗装についてはHJ95年6月号掲載の酒井氏自身の塗装例を自分なりに消化したイメージで塗ってみました。
ベース色は黒に近いダークグレーを混色して全身に吹き付け。この段階でベース色に白を足したグレーでデティールに明度差を付けるためだけにドライブラシをしてしまいます。
後は全てエアブラシ塗装。影になる部分にシャドーを入れ、膝、胸等にはハイライト。そしてクリアレッド→クリアグリーン→クリアオレンジ→クリアブルーの順で吹き付けて深みを出しています。

背びれは白を吹いた後、クリアブルー+クリアーにパールパウダーを混ぜたものを吹き付け。青白く発光しているイメージで塗装。
爪はレジンの地色にクリアオレンジ+黒をグラデーションをかけながら吹き付け。クリア+パールを塗り重ねて動物っぽいイメージに。
目はイエローをベースにクリアオレンジでグラデーション、仕上げにエナメルクリアをボタっと落としてツヤ出し。

最初は全身をもっと黒っぽい仕上げにしていたんですが、背びれを塗った段階で合わなかったので明度を上げて青味がかった感じにしました。
「怪獣大進撃4」にはデスゴジのような灼熱塗装で仕上げられている作例が掲載されてますが、そっちの方もカッコ良い!いつか灼熱バージョンもチャレンジしてみたいですね。
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2003年4月
# by pasin_web | 2012-08-03 00:26 | オリジナルゴジラ

怪物屋 84ゴジラ

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05冬ワンフェスで発売された限定レジンキット。
限定30体の販売でしたがあっという間に売り切れてました。
84ゴジは人気が無いという認識だったのでちょっと驚きました。
当時はキグルミ、サイボット共に不評だったと記憶して いたのですが、年月が過ぎ再評価されてるのかな?
このキットは処女作のビオゴジ以来、人気上昇中の 大山竜氏製作。
アレンジが結構入ってるように思われがちですが、かなりスーツのイメージに忠実な造型です。
大山氏ならではと言えるのが独特の皮膚感。
実際、スーツはもっとヌメッとした質感 なのですが、そこは大山流にアレンジされてます。
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<製作・塗装>
このキット、イージースキルが謳い文句でパーツ数も少ないのですが、背びれが組みにくかったです。
背びれはブロックごとに固まりになってるんですが、ブロック同士の合いが悪いので結構苦労しました。
削って無理やり合わしていたら結局、隙間だらけになったのでかなりパテ埋めするはめになりました。
これから作る方はご注意を(^^;背びれ以外は本当に組みやすいんですけどね~。
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塗装は極めてオーソドックスに仕上げてます。
1.サフ吹き後、ベースカラーとしてフラットブラック+ブラウンを筆とエアブラシでベタ塗り。
2.影になる部分をフラットブラックでシャドー塗り。
3.タイヤブラックを全身に薄くブラシ吹き。この時、色が凹部に入り込まないようにします。
4.更に質感を出す為、タイヤブラック+シルバー+フラットベース多めを薄吹き。
5.色味に変化をつける為、クリアオレンジ、クリアパープル、クリアブルー等を薄く吹きつけ。
6.色調を整えるため、エナメルのフラットブラック+ハルレッドをウォッシング。
7.パステル粉を化粧用のシャドーブラシでドライブラシ&ウェザリング。仕上げにUVカットつや消しクリアーでコーティング。
8.牙、白目はレジンの地色を活かして塗装。眼は画像ではわかりにくいですが虹彩も書き込んでいます。
9.背びれはパールパウダーを使って84ゴジ独特の質感を出してみました。
10.爪はほとんど筆塗り。クリアオレンジ、クリアブルー、パープル等を使用し、ブレンディングしてます。

今回はモールドの凄さを立たせるべくドライブラシをいつもより強めにしてみました。
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84ゴジはアングルによって随分イメージが違うスーツですね。
前方から見ると凶悪かつ重厚で魅力的なんですが、真横から見ると鈍重でカッコ悪い。
このキットはアレンジでだいぶ改善されていると思いますが、それでも前方からのイメージとはギャップがあります。
背びれの配置が下にボリュームが寄っているのが問題なんだろうなぁ。
ビオゴジみたいな背びれの配置にするとだいぶすっきりするような気がするのですが・・・今度別のキットで試してみます。

(製作:2005年3月)
# by pasin_web | 2012-08-01 00:00 | 84ゴジラ

管理人の作ったゴジラガレージキットを展示してます。(画像をクリックすると大サイズで表示されます)


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